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2021.10.13「さがラボチャレンジカップ2021」2次プレゼンテーション審査会が開催されました
2021.11.25「さがラボチャレンジカップ2021」の表彰式が開催されました!!
2021.12.15審査委員のご紹介
2021.12.15審査委員長講評を掲載しています
佐賀県及び佐賀県ベンチャー交流ネットワークは、イノベーションにチャレンジし、佐賀から世界に羽ばたく意欲のある起業家や中小企業を支援しています。さがラボチャレンジカップは、起業家や中小企業が佐賀県内で行う斬新でユニークなビジネスプランを公募し、将来性のあるプランに対して経営指導や資金調達などのチャンス(機会)を提供します。
以下のいずれかの項目を満たす方を対象とします。
1.佐賀県内で起業を予定または考えている方(学生の方も含みます)
2.佐賀県内の中小企業者、または佐賀県内への支店や事業所等の展開を検討中の中小企業者
3.佐賀県ベンチャー交流ネットワークの会員
注)「中小企業者」とは、「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律(平成11年3月31日)」第2条に規定された者を指す。
佐賀県内で取り組む事業であり、次のいずれかを満たすプランを対象とします。
1. 構想段階または試作・開発段階の事業、もしくはビジネスとして未だ確立されていない事業
2. 既存の製品、サービスまたはビジネスモデルのいずれかにおいて、今後画期的な新展開や飛躍的な成長を目指しているビジネスプラン
3. DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に資する革新的なサービスの開発
4. 「地域課題解決」に資する商品・サービスの開発
県知事表彰
県が実施する最大500万円の起業家向け補助事業へのエントリー権
クラウドファンディング型ふるさと納税による資金調達支援
県が実施するアクセラレーションプログラムへの推薦
プロモーションビデオ作成(3分程度)
EY新日本有限責任監査法人からの支援
佐賀県ベンチャー交流ネットワーク会員企業からの支援
一次審査/書類審査 〔令和3年9月中旬頃〕
二次審査/プレゼンによる審査 〔令和3年10月13日(水)〕
以下の書類を、上記期間内に提出してください。
●応募用紙(指定様式)
●補足添付資料等(様式自由・A4・10.5ポイント以上)
●電子メール宛先 keiei@mb.infosaga.or.jp
※応募用紙については下記よりダウンロードください。
※郵送の場合は、2021年7月27日(火)必着とします。
※持参される場合は、平日9時〜17時の間でご持参ください。
日時 | 令和3年10月13日(水) |
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大志 松田 拓也 氏(唐津市)
唐津市と九州大学が共同開発した唐津Qサバを使った、独自の食品加工技術&ノウハウで作る唐津産魚介類の加工食品を新設する加工場で製造し、実店舗・EC 等で販売を行う事業
合同会社 Lightgear 山本 卓 氏(佐賀市)
佐賀県富士町(以下:音無地区)から「しごと」を生み出し「ひと」を呼び込み好循環生み出すため、富士町を「ローカルプロジェクトの聖地」にしたい
株式会社 オフィスタカハシ 高橋 勝則 氏(吉野ヶ里町)
色落ち海苔の有効利用「海苔乳酸菌発酵液による新商品開発(ノンアレルギー商品等)」(佐賀県ベンチャー交流ネットワーク会員)
(ミュージカルスクール) 岩榮 恭平 氏(上峰町)
スポーツ・文化支援を通じた子供達が輝く地域の創造(習い事事業者、習い事を探している人、スポンサー企業皆がメリットのある習い事情報サイトの作成、スポンサーマッチングサービスの提供
合同会社 友幸素舎 西原 幸一 氏(佐賀市)
奇跡のショウガ・サガジンジャーを使った生姜風味野菜ミックスシロップ! じゅんかん農業発
GACHIYOMI プロジェクト(佐賀大学) 洞 秀和 氏(佐賀市)
小説家志望者を読者が応援する Web-AIアプリの開発
日時 | 令和3年11月25日(月)13:00〜16:00 |
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場所 | ホテルマリターレ創世 |
昨年度はコロナ禍のため三密回避対策として、最小限の人員での表彰式となりましたが、今年度は例年どおり佐賀県ベンチャー交流ネットワークの例会において執り行い、入賞者の方には改めてプレゼンテーションしていただき、交流を深めていきました。
冒頭、佐賀県山口知事からご挨拶をいただき、賞状及び盾の授与があり、ステージでは集合写真を撮影しました。
また、協賛いただきました EY新日本監査法人さまを代表して、徳永浩一マネージャーさまより副賞(Eラーニング)の授与があり、今後起業に関する学習プログラムの受講で頑張っていただくこととなります。これから、最優秀賞を受賞されました梶原薪さんと優秀賞を受賞されました北原誠大さんには、応募されましたテーマをPRする際に活用できる、プロモーションビデオを製作してまいります。さらに事業化を支援するため、ふるさと納税制度を利用してGCF(ガバメントクラウドファンディング)も用意されています。
最優秀賞 株式会社 NEXS(ネクシス) 梶原 薪 氏(佐賀市)
テーマ
全てのドアを鍵要らずにするスマートロックを中心としたエコシステム
優秀賞 WIDE(佐賀大学) 北原 誠大 氏(鹿島市)
テーマ
部活動指導員の雇用を実現させる人材・財源確保システムの構築
審査員特別賞 Quest(クエスト) 野方 美和 氏(佐賀市)
テーマ
高オレイン酸大豆(佐大 HO1 号)を原料として加工したプロテイン及びプロテインドリンク作り
審査員特別賞 個人 木下 拓郎 氏(福岡市)
テーマ
現在実在するものよりもシームレスで無意識に操作できるマンマシンインターフェースの開発
~筋電位(筋肉の動きに係る皮膚表面の電位の変化)によりマシンに直接意思を伝える腕輪型コントローラー~
※異動及び新規委員
株式会社日本政策金融公庫佐賀支店長
浜 晋治
さがラボチャレンジカップ2021の審査委員長を拝命いたしました日本政策金融公庫 佐賀支店長の浜と申します。表彰式の開催にあたりまして、審査委員を代表いたしまして、改めて審査結果の発表と講評をさせていただきます。
今年度は総数20件のプランの応募をいただき、女性3名、男性7名の総勢10名の審査委員による厳正な審査のもと、一次審査で10件を選出し、去る10月13日に、プレゼンテーションによる二次審査を実施いたしました。評価基準としては、「独創性」「市場性」「成長性」「実現可能性」「地域性」などに加えて、プレゼンテーションにおける「訴求力」「表現力」を加味して採点を行い、審査会において、「最優秀賞」と「優秀賞」の2組の受賞者を決定するとともに、今回は、優れたプランが特に多かったため、「特別賞」を2枠設けさせていただきました。後ほど、受賞者の方々からのプレゼンテーションが予定されておりますが、私の方からは、先月の二次審査会での発表内容を踏まえた、プランの概要や期待される点について、触れさせていただきます。
まず、「最優秀賞」は、株式会社NEXS(ネクシス)代表取締役の梶原 新(かじはら しん)さんです。
テーマは、「すべてのドアを鍵要らずにするスマートロックを中心としたエコシステム」です。
当社は「HP作成」や「予約管理システム」を手掛ける佐賀大学発のベンチャー企業ですが、今回のプランは、「予約管理システム」の納品先から、「施設の予約状況に合わせて、ドアの開閉が自動化出来ないか」といった相談を受け、近年拡がりを見せる(自動鍵である)スマートロック市場をリサーチする中で、スマートロックと連動した、機能やサービスの拡充にビジネスチャンスを見出したものです。
現在、スマートロックの企業でAPI(いわばソフトウェアの一部)を公開している企業は、現状ほぼ1社ということで、機能やサービスの拡張に向けたシステム開発に制約は考えられますが、今後の新たなサービスの展開によっては、APIを公開したスマートロックの需要も拡大し、それとともに、当社の開発する新たなサービス需要が、飛躍的に拡大していく可能性にも、大いに期待できると思われます。
次に「優秀賞」は、佐賀大学の学生団体WIDE(ワイド)代表の北原 誠大(きたはら まさひろ)さんです。
テーマは、「部活動指導員の雇用を実現させる人材・財源確保システムの構築」です。
「ワイド」は高校の同級生4名で構成された「学生団体」とのことですが、高校時代の部活動経験からの問題意識で、特に公立高校における、外部人材を活用した部活動指導の充実、活性化に向けたプランを考えるに至ったものです。
プラン策定にあたっては、学校や生徒、保護者のニーズ、また、外部指導者の確保と、指導の対価を払う財源確保がキーポイントになりますが、アンケートも実施して、各関係者にニーズがあることを確認し、また、指導の対価の財源に関しては、関係者からの寄付を得やすいように、ECサイトで、各学校の「応援タオル」などの部活動グッズの販売を行い、その売上収入を指導報酬に充てるというものです。
活動の実践はこれからですが、佐賀県を手始めに定着化を図り、同様の問題を抱える他地域にもサービスが拡大していくことに期待します。
そして、今回2枠設けさせていただいた「特別賞」ですが、まず最初の「特別賞」は、QUEST(クエスト)代表の野方 美和(のがた みわ)さんです。
テーマは、「高オレイン酸大豆を原料として加工したプロテイン及びプロテインドリンク作り」です。
クエストでは、ダンス教室やパーソナルトレーニング事業を展開していますが、自身の経験や指導を通じて、プロテインの健康効果を改めて認識し、オリジナルの国産プロテインを製造したいとの想いのもと、県や大学、そして、食品製造会社などの関係企業の協力も得て、佐賀県産の高オレイン酸大豆を使用したプロテインやドリンクの商品化、販売を手掛けていくプランになります。
今後、最終の商品化、広告宣伝、販売先確保など、クリアすべき課題もあると思いますが、野方さん自身が、効果を実証化することによるPR効果や、また、バイタリティーも活かして、佐賀発から全国展開も視野に入れた商品を生み出していって欲しいと思います。
そして、2枠目の「特別賞」は、木下 拓郎(きのした たくろう)さんです。
テーマは、「現在実在するものよりもシームレスで無意識に操作できるマンマシンインターフェースの開発」です。
このプランは、木下さんが、パソコンを操作するマウスに長年進化がないことに問題意識をもち、ブルートゥース規格等の環境が整った今をチャンスととらえて、パソコンやスマートフォンの遠隔操作を可能とする、手首部の筋電位を利用したブレスレットの開発を行うというビジネスプランです。
試作品の使用動画を二次審査会で拝見しましたが、ブレスレット装着することにより、手を触れない状態でパソコンの操作がスムーズに行われていました。
今後は、そうした遠隔操作のニーズが見込める、例えば、手が触れないことで、消毒作業が不要となる病院、介護施設等での実証実験も通じて、最終商品化を実現し、佐賀発の画期的な商品に育っていくことに期待したいと思います。
以上、受賞した4つのプランの講評をさせていただきましたが、今回の「さがラボチャレンジカップ2021」。
今年で7年目を迎えますが、チャレンジ精神と独自のアイディアが詰まったプランが多く、また、その内容も「地元素材を活用した新商品の開発」や、「地域の問題解決を目指した新たなサービスの開発」、「AIも活用した革新的なソフトウェアの開発」など、多岐の分野に渡りまして、審査会も大変難航いたしました。
最終的に、いまご紹介した4名の皆さまが受賞の栄誉に輝かれたわけですが、本チャレンジカップは、佐賀県が実施されている起業家向け支援プログラム「スタートアップゲートウェイSAGA」への登竜門にもなっていると聞いております。
惜しくも入賞を逃した皆さまも、それぞれのプランにさらに磨きをかけ、新しい商品や画期的なサービスにつなげていただくよう期待しております。
今回ご応募いただきました皆さまのご努力に敬意を表するとともに、さらなるご発展を祈念いたしまして審査委員長としての講評とさせていただきます。
受賞者の皆さま、誠におめでとうございます。
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