募集要項
佐賀県及び佐賀県ベンチャー交流ネットワークでは、起業家や中小企業者が佐賀県内で行うビジネスプランを公募し、将来性のあるプランに対して県知事賞授与のほか県や関係機関、地元経営者等が経営指導や販路開拓などの「機会(チャンス)」を提供するビジネスプランコンテストを実施します。意欲のある優れた人材、企業を自治体や企業等が地域ぐるみで掘り起こし、育む仕組みを設けることにより、地域経済の活性化や魅力ある就業の場の創出につなげていきます。
募集対象者
以下のいずれかの項目を満たす方を対象とします。
1.佐賀県内で起業を予定又は考えている方
2.佐賀県内の中小企業者、又は佐賀県内への支店・事業所等の展開を検討中の中小企業者
3.佐賀県ベンチャー交流ネットワークの会員
注)「中小企業者」とは、「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律(平成11年3月31日)」第2条に規定された者を指す。
対象となるビジネスプラン
佐賀県内で取り組む事業であり、次の(ア)又は(イ)のいずれかを満たすプランを対象とします。
(ア) アイディア又は試作・開発段階の事業であること、若しくはビジネスとして未だ確立されていない事業であること
(イ) 既存の製品、サービス又はビジネスモデルのいずれかにおいて、今後画期的な新展開や飛躍的な成長を目指している事業であること
プレゼン風景等によるプロモーション動画の制作・提供、県のサイト等への掲載・紹介、(可能な場合は)その他県政広報媒体への掲載
佐賀県地域産業支援センターインキュベートルーム等への優先入居(空きがある場合のみ)
各種ビジネスマッチング施策への優先採択(トライアル倶楽部首都圏商談会及び販路開拓フォローアップ事業など)
一次審査/書類審査 〔平成30年8月中旬?9月中旬頃〕
提出書類をもとに、新規性・独創性等について評価し、一次審査通過者を選考(5?10件程度)します。
審査結果については、9月中旬を目途に県及びさがラボチャレンジカップのサイトに掲載するとともに、応募者全員に通知します。
二次審査/審査委員による審査 〔平成30年10月中旬頃〕
一次審査通過者によるプレゼンテーション形式で、新規性・独創性の他、応募者の熱意・積極性などを総合的に評価し、最優秀賞を1者、優秀賞を1者選考します。
審査結果についてはその場で発表するとともに、県及びさがラボチャレンジカップのサイトにも掲載します。
応募方法
以下の書類を、上記期間内に持参又は郵送してください。
●応募用紙(別紙)
●プランの概要や補足資料等(様式自由)
※応募用紙については下記よりダウンロードください。
※持参の場合は、平日8時30分?17時00分の間でお願いします。
※郵送の場合は、平成30年7月31日(火)の消印有効です。
さがラボチャレンジカップ2017 受賞者の声
?この受賞で私は変わった?
オヤモコモ 代表 山下 千春さん
「さがラボチャレンジカップ2017に挑戦しようと思ったきっかけは、外に発信する機会や悩みが尽きない経営に関することなどをアドバイスいただける機会にもなるという魅力があったからです。
一年前の私は日々目の前のことで必死で、余裕がなく一人で悩んでいました。今回受賞を機に、多くのアドバイスやプレゼンの機会を頂けるようになり、今現在の私は、自信がつき、多くのサポートを受けられることで、以前より安心して事業に向き合えるようになりました。
一歩踏み出す勇気が何より大事だと痛感しています。
受賞後の活躍
・平成28年2月23日 九州・山口9県によるビジネスプラン発表会「九州・山口ベンチャーアワーズ」で優秀賞
・平成27年12月13日 九州女性起業家ビジネスプラン発表会『LED九州』ファイナリスト
ビジネスプランコンテストの一次審査は、審査委員による書類審査を終え、一次審査通過者を選考しました。
※順不同
以下4社が今年のさがラボチャレンジカップで受賞されました。
今回は、従来の「最優秀賞」「優秀賞」に加え、「奨励賞」「特別賞」が審査委員会の判断で選定されました。
日時 | 平成30年11月15日(木) 15時45分〜16時30分 ※佐賀県ベンチャー交流ネットワーク第3回例会内 |
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場所 | ガーデンテラス佐賀ホテル&マリトピア (佐賀市新栄東3丁目7-8) TEL:0952-23-0111 |
表彰式では、山口祥義佐賀県知事から直接各受賞者に賞状を授与してもらい、ご挨拶を頂きました。
また、受賞者との記念写真撮影も行われ、最後に審査委員長の中谷正一氏から講評を頂きました。
最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞に選ばれた4組をご紹介します!!
特別賞 Little Company 佐賀県立鳥栖商業高等学校
テーマ
国際コミュニティ食堂計画
日本政策金融公庫佐賀支店長
中谷 正一
さがラボチャレンジカップ2018審査委員長を拝命いたしました日本政策金融公庫佐賀支店長の中谷と申します。
審査委員を代表いたしまして、審査結果の発表と講評をさせていただきます。
今年度は総数16件の応募をいただき、一次審査で8件を選出し、去る10月15日に、プレゼンテーションによる二次審査を実施いたしました。評価基準としては、「独創性」「市場性」「成長性」「実現可能性」「地域性」などにプレゼンにおける「訴求力」「表現力」を加味して採点を行い、審査会において、「最優秀賞」と「優秀賞」の2組の受賞者を決定いたしました。
まず、最優秀賞は、「ケーエムテック」の久米祐介(くめ ゆうすけ)さんです。
テーマは、「災害時用のポータブル電源システム」です。
自然災害が多発する昨今、特に先の北海道の震災では停電の発生により、情報収集や連絡手段の生命線としての携帯電話やスマートフォンの充電が、社会的な課題として注目を浴びたのは記憶に新しいところです。太陽光パネルでの充電が可能であり、また大学との連携により、蓄電能力、耐久性、持ち運び、などの面で優れた製品を開発中であり、早期の実用化が望まれるところです。
課題としては、差別化・優位性の確保、クオリティと低価格の両立、また災害時以外の有効活用など付加価値の提供、などがあげられます。
肥前佐賀のものづくりのアイデンティティーを継承したアイディア商品として、全国、そして全世界で活躍する製品の実現に期待いたします。
次に優秀賞は、「ええのうかー」の安東浩太郎(あんどう こうたろう)さんです。
テーマは、「予測栽培環境システムの開発・構築による「森のアスパラ」の生産・販売の拡大」です。
すでに独自栽培で高品質なアスパラガスの生産・販売に成功し、その延長線で、より安定的で効率的な生産方法を確立し、新規就農者の参入を促すプランで、自社の利益にとどまらず、利他の精神にあふれる優れたアイディアと評価しました。農業という閉ざされた世界にとどまらない人脈の広がりには素晴らしいものがあります。
また耕作放棄地対策、過疎化対策、移住促進など地方創生に直結するアイディアでもあり、持ち前の人脈と展開力に大いに期待しております。
そして今回は、優れたプランが特に多かったため、いまご紹介しました「最優秀賞」と「優秀賞」のほかに、「奨励賞」と「特別賞」を設けることといたしましたので、あわせて発表させていただきます。
奨励賞は、「ユーコネクト株式会社」の佐藤賢吾(さとう けんご)さんです。
テーマは、要介護者などの就労支援によって社会保障費の抑制を図るものです。
従来の介護の概念を覆し、体を積極的に動かすことで元気を取り戻し、就労支援に結びつけるというユニークなアイディアです。すでに福岡県で実績が出ていますので、佐賀をはじめ、日本全国への展開が期待できるプランです。
そして、特別賞は、「リトルカンパニー」、鳥栖商業高校の皆さんです。
テーマは、国際コミュニティ食堂計画です。
台湾への研修や留学生との交流を通じて、日本で暮らす外国人の「食」の課題にスポットをあてて国際コミュニティ食堂というプランを具現化したユニークなアイディアです。いきなり大規模な食堂を作るのではなく、テストマーケッティングを経て、まずは高校生向けの定食や弁当からスタートし、自己資金を蓄えてから徐々に拡大していく計画には説得力があります。また、資金調達はクラウドファンディングの活用も念頭に置き、鳥栖商業高校の全生徒へのアンケートや留学生へのヒアリングなども実施しており、本気度を感じました。プレゼンでは、サガン鳥栖やバルーン大会などの紹介がありましたが、そのほか、唐津くんち、嬉野温泉、有田陶器市など、「佐賀のよかもの」を全国に宣伝してください(笑)。期待しています。
今回のさがラボチャレンジカップ2018では、チャレンジ精神と独自のアイディアが詰まった提案が多く、審査会も大変難航いたしました。
最終的に、いまご紹介した皆さまが受賞の栄誉に輝かれたわけですが、惜しくも入賞を逃した皆さまも、アイディアにさらに磨きをかけ、新しい商品や画期的なサービスにつなげていただくよう期待しています。
今回ご応募いただきました皆さまのご努力に敬意を表するとともに、さらなるご発展を祈念いたしまして審査委員長の講評とさせていただきます。受賞者の皆さま、誠におめでとうございます。
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